洗い張り&染め替え

洗張&染替

洗張について

洗張は、和服(呉服)専門の洗い方の一つです。着物や羽織など仕立ているものを一度解いて、一本反物状に戻して水で洗う方法です。
汚れや汗なども生地に負担をかけることなくキレイになりますし、また、生地は本来の艶や風合いが蘇ります。
仕立直しやリフォーム・リメイクなどをされる場合は、必ず行います。

当店の『こだわり』

お着物の状態によっては、通常の洗張ではなくドライ張(ドライゾール使用)を行っています。弱っている生地には水でのお手入れは負担が大きいことがあるので。また、シミなどの状況によっては『洗張&ドライ張』のダブル洗いも同一料金内で対応させて頂いています。

洗張の流れ

1.受付 お客様の要望(加工方法)とお客様が感じているお着物の状況について出来る限り詳しく聞き取りをさせて頂きます。そこで、プロとしてのお手入れ方法等のご提案をさせて頂きます。
2.診断(前検品) 着物全体の状況を確認します。生地弱りが顕著なお着物は、この時点でお客様にご連絡して対応をご説明させて頂きます。
3.解きハヌイ 着物や羽織を一度解いて、洗張が出来るように一本の反物状にハヌイして行きます。
4.洗張 洗張専用の洗機で洗っていきます。途中で特殊なブラシで汚れのキツイ所をブラッシングしながら丁寧に洗っていきます。
5.自然乾燥 季節によって変わりますが、24時間以上をかけて自然乾燥(陰干し)します。
6.再診(後検品) 洗張後に残ったシミが無いか確認を致します。シミが残っていた場合は、シミ抜き等の加工を行います。なお、症状によっては特殊シミ抜きや色柄修正などを行う場合もあります。
7.湯のし 大量の蒸気を使いながら、洗張で縮んだ着物の巾を伸ばして整えて行きます。大量の蒸気を使うことで、絹本来の風合いが蘇ります。
8.出来上がり 最終チェックをしながら平だたみしていきます。当店では四ツデ文庫に納めて納品させて頂きます。

洗い張り料金

振袖 11,000円 小紋・紬 8,000円
留袖/比翼付き 12,000円 道行コート 8,000円
留袖/比翼無し 10,000円 羽織 7,500円
訪問着 10,000円 振袖長襦袢/単衣 7,000円
附下げ 9,000円 長襦袢/単衣 6,000円
喪服・色無地 8,500円 帯類 8,000円

※上記価格に消費税は含まれていません。
※解きハヌイ済みは1,000円引き(税抜)です。
※単衣の着物は10%offです。
※ミシン仕立のモノは解き代3,000円増しです。

 


染替について

派手になったお着物やシミ抜きが困難なお着物を染替ることで改めて着用できるような甦らせることができます。染替の方法も色々とあり、そのお着物の状況やお客様の意図にあった染替の方法をご提案させて頂きます。

当店の『こだわり』

頭でっかちの職人さんとはお付き合いしていません。『出来ない』や『無理』と言わずに、お客様のお着物と真摯に向かい合ってお客様とそのお着物が一番喜ぶ染替の方法を模索します。ですので、他店に比べて時間がかかることもありますが、必ず、ご満足いただけると信じています。

染替の流れ

1.受付 お客様の要望(加工方法)とお客様が感じているお着物の状況について出来る限り詳しく聞き取りをさせて頂きます。そこで、プロとしてのお手入れ方法等のご提案をさせて頂きます。
2.診断(前検品) 着物全体の状況を確認します。お客様の希望される染替などが出来るか確認いたします。生地弱りが顕著なお着物は、この時点でお客様にご連絡して対応をご説明させて頂きます。
3.解きハヌイ 着物や羽織を一度解いて、染替が出来るように一本の反物状にハヌイして行きます。
4.染替 工程は染替の方法によって違いますが、お着物一枚一枚を丁寧に熟練の職人が染替等の加工を行っていきます。(詳しくは下記の染替方法をご覧ください)
5.自然乾燥 季節によって変わりますが、24時間以上をかけて自然乾燥(陰干し)します。
6.再診(後検品) 染替後に残ったシミやスレが無いか確認を致します。シミが残っていた場合は、シミ抜き等の加工を行います。なお、症状によっては特殊シミ抜きや色柄修正などを行う場合もあります。
7.湯のし 大量の蒸気を使いながら、洗張で縮んだ着物の巾を伸ばして整えて行きます。大量の蒸気を使うことで、絹本来の風合いが蘇ります。
8.出来上がり 最終チェックをしながら平だたみしていきます。当店では四ツデ文庫に納めて納品させて頂きます。
●無地のお着物を→無地染めに

【染替方法:色掛】
一番安価な染替の方法です。現在の地色の上に色を掛けて行きます。基本的に色は足し算なので、現在の地色と掛ける色の混合の色に仕上がります。地味にしたり、現在の色を濃くするのに向いている染替方法です。ただし、反対色の色(青色系→赤色系など)への染替などは出来ません。

【染替方法:色抜き+炊き染め】
一番ポピュラーな染替方法です。一度、色を抜くことでお好みの色に染め替えることができます。ただし、色によっては抜けづらい色もあるので、その場合は色の選択肢が狭まります。また、炊き染めをすることで生地に負担を掛けることもあるので、生地弱りが顕著なお着物には不向きです。

【染替方法:色抜き+引染め】
炊き染めと違い、生地への負担が軽減されるため、生地に優しい染と言えます。ただし、熟練の職人の手作業になるため、若干、高くなります。財布には優しくない染め方かもしれません(笑)。なお、個人的には、職人の味が出て一番好きな染め方です。

●色無地や小紋の着物を→小紋染め

【染替方法:色抜き+小紋染め】
シミ隠しや色抜き等でキレイに抜けなかった時等に重宝されています。京小紋のブックからお好きな柄を選んでその色柄に染替えます。定期的に新柄にも出ますので、飽きさせない染替方法です。ただし、色柄によっては、シミの残り方や不抜けに対応できないものもありますのでご注意ください。

●附下げや訪問着のお着物を→吹雪染めや巻きぼかし染め等

大きく分けて、2つの染替の方法があります。1つは柄の等を気にせずに全体的に染める方法です。柄の糊ぶせなどの費用が発生しないので、ある程度安価に染めることが可能です。しごき染めなどで派手になった地色を染替る方法やシミ隠しに吹雪染めをすることが一般的です。
もう一つの染替方法は、柄の部分を糊ぶせして保護してから染替方法です。糊ぶせ代が発生するので、その分高くなりますが、現在の柄を大切にされている方からは高い評価を頂いています。糊ぶせ後のしごき染めや吹雪染めがポピュラーですが、巻きぼかし染めや巻き吹雪染めなど、高級感を出す染め方も可能です。

 

★染替後に隠し切れなかったシミなどがありましたら、柄足しや金彩加工などで対応することも可能です。また、刺繍のホツレ等もキレイに修正できます。大切な一枚を甦らせる技術はどこにも負けません。

金額については、一点一点の状況によって金額が変わってきますので、無料お見積でご対応させて頂いています。ご了承下さいませ。